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ヘリコプター撮影のシャッタースピードは?設定とコツを作例で解説

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ヘリコプター撮影のシャッタースピードは?設定とコツを作例で解説

被写体は止める。だが、回転翼は止めない。

  • ヘリコプターを撮ると、プロペラがピタッと止まって写ってしまう
  • カッコいい躍動感のあるヘリコプターの飛行シーンが撮りたい
  • シャッタースピードを下げるのが怖くて、いつも高速シャッターにしてしまう
  • シャッタースピードをどう設定すればいいのか具体的な数値が分からない

動く被写体だからと「高速シャッター」で撮ってしまうと、ヘリコプターやプロペラ機の命である回転翼の動きが消え、不自然で臨場感のない写真になってしまいます。

カメラ歴15年、競馬場での競走馬や航空機など、様々な動体撮影を数多くこなしてきました。

この記事では、ヘリやプロペラ機の回転翼を自然に流すためのシャッタースピード選びと、一目で設定がわかるシャッタースピード別の比較写真で撮影のコツを解説します。

まずは、1/250秒前後を基準にして、そこからシャッタースピードを上げ下げしながら、自分が狙いたい回転感を探してみましょう。

目次

ヘリコプター撮影のシャッタースピードは?設定とコツを解説

結論からいうと、ヘリコプター撮影でローターの動きを出したいなら、まずは1/250秒前後から試すのがおすすめです。

シャッタースピード速度別回転翼の見え方の図解
扇風機に例えてみた!

迷ったときは1/250秒前後で数枚撮り、ローターが止まりすぎると感じたら1/125秒へ下げます。反対に、機体のブレが気になるなら1/500秒へ上げる、という順番で調整すると判断しやすくなります。

  • まずは 1/250秒前後
  • ローターの回転を強く残したい → さらに遅く(1/125)
  • 機体をピタッと止めたい → 速く(1/500~)

シャッタースピードでヘリコプターのローターはどう変わる?

高速シャッターは、回転しているローターの「一瞬」を切り取るため、羽根が止まって見えやすくなります。一方、低速シャッターは、シャッターが開いている間の回転を写し込むため、ローターが弧を描いて流れます。

飛行中らしい雰囲気を出したいなら、ローターを完全に止めないほうが自然に見えることがあります。ただし、シャッタースピードを下げるほど機体や背景もブレやすくなります。狙う写真に合わせて、動感と成功率のバランスを選びましょう。

シャッタースピードローターの見え方向いている撮影
1/2000秒ほぼ止まって見える機体をしっかり記録したい
1/1000秒かなり止まるブレを抑えることを優先したい
1/500秒少し動きが出る安全寄りに撮りたい
1/250秒自然な回転感最初に試したい基準
1/125秒ローターが大きく流れる躍動感を重視したい
1/80秒強い動感作例のような回転感を狙いたい
1/50秒大きく流れる作例あり・難易度高め

※数値はあくまで目安です。同じシャッタースピードでも、使用機材やローター回転、撮影条件で見え方は変わります。

1/1000~1/2500秒|機体を止めて撮りたいとき

シャッタースピード1/2500秒で撮影した東京消防庁のヘリコプター
シャッタースピード1/2500秒

高速シャッタースピード。1/2500秒で撮影。回転翼(ブレード)が止まっているように見えて、躍動感があまり感じられませんね。

1/1000~1/2500秒は、機体の輪郭をしっかり写したいときに使いやすい高速シャッターです。望遠側で撮るときや、流し撮りにまだ慣れていないときにも安心感があります。

その代わり、メインローターは止まって見えやすく、写真によっては飛行中の動感が弱く感じられることがあります。「機体を記録する」ことを優先したい場面に向く設定であり、すべてのヘリコプター撮影で最適という意味ではありません。

こんな、カラフル放水とヘリのコラボはめったに撮れない!

これはブレなく撮影したいよね!

記録としてしっかりと残したい。そのため、高速シャッタースピードでぶれなく撮るのがよい。シチュエーションによって自由に撮影しましょう。その方が楽しいし!

1/500秒前後|ブレを抑えつつ少し動きを残す

シャッタースピード1/500秒で撮影した海上自衛隊のヘリコプター
シャッタースピード1/500秒

1/500秒前後は、機体ブレを抑えやすさと、わずかな動感の間にある設定です。追従撮影に不安がある場合や、まずは失敗を減らしたい場合の候補になります。

ローターの写り方は機体や光の条件で変わるため、止まりすぎると感じたら1/250秒へ下げて比較してみてください。

1/250秒前後|ローターの動きと機体のバランスが取りやすい

シャッタースピード1/250秒で撮影した東京消防庁のヘリコプター
シャッタースピード1/250
シャッタースピード1/250秒で撮影した東京消防庁のヘリコプター
シャッタースピード1/250

ローターの回転感を残しながら、機体も大きく崩さず写したいなら、最初は1/250秒前後が試しやすい設定です。今回の実写でも、このあたりが「飛んでいる感じ」と機体の安定感を両立しやすい基準になりました。

もちろん、これだけで成功が約束されるわけではありません。ヘリの速度や距離、焦点距離、構え方で結果は変わります。それでも、何秒にするか迷ったときの最初の一手として覚えておくと便利です。

1/125秒前後|ローターの躍動感を強調

1/125秒のヘリコプターの写真がなかったので、プロペラ機で代用します。上か正面で回っているかの違いなので…。

シャッタースピード1/125秒で撮影したプロペラ機
シャッタースピード1/125秒
シャッタースピード1/125秒で撮影したプロペラ機
シャッタースピード1/125秒

1/125秒前後まで下げると、ローターの流れが目立ち、飛行中の躍動感を強調しやすくなります。機体を追う動きが止まるとブレが出やすくなるため、AF-Cと連写を使い、ヘリの動きに合わせてカメラを振る意識が大切です。

1/80~1/50秒|ブレ注意…決まれば躍動感ある写真!

低速シャッター。1/80秒と1/50秒で撮影。

上の回転翼だけではなく、後ろについている小さなプロペラ、「テールローター」も躍動感があり、しっかりと回転しているのがわかるかと。

シャッタースピード1/80秒で撮影した東京消防庁のヘリコプター
シャッタースピード1/80秒
シャッタースピード1/50秒で撮影した東京消防庁のヘリコプター
シャッタースピード1/50秒

ただ、少し被写体はぶれている…。シャッタースピードを下げる=手ブレとの仁義なき戦い…。下げると被写体、手ブレが多くなることは頭に入れておき、基本は連写して、歩留まりいい写真を選ぶのがいいでしょう。

ヘリコプター撮影の設定と撮影のコツ

設定やコツを表にまとめました。

設定・コツまず試したい設定・方法ポイント
撮影モードSモード(シャッター優先)シャッタースピードを自分で決められる
ISO感度AUTO明るさに合わせてISOを自動調整
フォーカスAF-C飛んでいるヘリを追いながらピントを合わせやすい
連写連写ON複数枚撮影してブレの少ない写真を選びやすい
手ブレ補正ON手持ち撮影時のブレを抑える
NDフィルター晴天下で必要に応じて使用低速シャッターにしたいときの露出調整に使える

撮影モードはSモード(シャッタースピード優先モード)がおすすめ

ヘリコプター撮影時のカメラのダイヤルは、迷わず「Sモード(シャッタースピード優先モード)」にしましょう。

そして、動いている被写体なので撮りながらの設定変更はできません。動いている被写体なので撮りながらの設定変更はできません。あらかじめシャッタースピードなど設定しておくことが大事です。

  • Sモードのメリット: 撮影者がシャッタースピード(例:1/250秒)を固定すると、カメラが自動的に適切な絞り(F値)を計算してくれます。
  • ISO感度は「オート」がおすすめ: 屋外での撮影は、太陽が雲に隠れたり、ヘリが日陰に入ったりと明るさが刻々と変化します。ISO感度をオートにしておけば、露出(明るさ)の失敗を大幅に減らせます。

慣れてきたらマニュアルモードで露出の3つ。シャッタースピード、絞り(F値)、ISO感度を自分で設定してチャレンジ!失敗も増えるが、また違った楽しさがあります。

被写体ブレと手ブレを分離する「レンズ・ボディの手ブレ補正」

シャッタースピードを遅くするということは、それだけ「手ブレ」のリスクが高まるということです。特に望遠レンズを使って遠くのヘリを狙う場合、わずかな手の震えが写真に伝わってしまいます…。

  • 手ブレ補正(VR / IS / OS など)は必ず「ON」にする。
  • 「流し撮りモード」を活用する: レンズやボディの手ブレ補正スイッチに「MODE 2(または流し撮り用、SPORTモードなど)」がある場合は、そちらに切り替えましょう。カメラを横に振る動きは邪魔せず、縦のブレだけを強力に補正してくれるため、機体を安定して追従しやすくなります。

晴天時の白飛びを防ぐ!低速シャッターを使う時に便利なアイテム「NDフィルター」

日中の明るい時間帯にSSを「1/250秒」や「1/125秒」まで遅くすると、光を取り込みすぎて写真が真っ白(白飛び)になってしまうことがあります。カメラの絞り(F値)を限界まで絞っても防ぎきれない光量をコントロールするのが「NDフィルター」です。

いわばカメラ用のサングラスであり、昼間の低速シャッター撮影には欠かせない必須アイテムです。

おすすめは「可変NDフィルター」: 状況に合わせて減光具合をクルクルと回して調整できる「可変式(バリアブルND)」が圧倒的に便利です。レンズの口径に合ったものを一つ持っておくと、ヘリコプター撮影だけでなく、水面の撮影など、様々な場面で重宝します。

コスパ最強!可変NDフィルター

ISO感度はオートでもOK

屋外では、空の明るさや背景の向きによって露出が変わります。ISO AUTOを使うと、シャッタースピードを維持しながら明るさの変化に対応しやすくなります。

ただし、ISOが上がりすぎるとノイズが目立つことがあります。使用するカメラで許容できる上限をあらかじめ決めておくと安心です。

機材やレンズによってかわりますが、日中であればISO上限3,600前後に設定すれば問題ないでしょう。

ヘリコプター撮影のシャッタースピードに関するよくある質問

よくある質問テンプレ画像
飛行機を撮影するときのシャッタースピードと何が違いますか?

飛行機撮影では、機体そのものの動きを止めることを優先するため、比較的速いシャッタースピードを使うことが多くあります。

一方、ヘリコプターはローターが回転しているため、シャッタースピードによって写真の印象が大きく変わります。

機体を止めるだけなら高速シャッターでも撮れますが、ローターの回転感を残したい場合は、1/250秒前後や1/125秒前後など、シャッタースピードを下げて撮影するのがポイントです。

つまり、飛行機は「機体を止める」、ヘリコプターは「機体を止めながらローターの動きを残す」ことを意識すると、シャッタースピードの考え方がわかります。

ヘリコプターとプロペラ機では撮り方が違いますか?

ヘリコプターとプロペラ機は、どちらも「回転する羽(プロペラやローター)」があるため、シャッタースピードの基本的な考え方や設定はほぼ同じです。ただ、上で回っているか、正面で回っているかでピント合わせなどは少し変わるでしょう。

基準の1/250から撮り、撮影して違いを理解するよりありません。

まとめ

ヘリコプター撮影のシャッタースピードに、すべての場面で通用する一つの正解はありません。それでも、最初の設定としては1/250秒前後が分かりやすい基準になります。

  • 迷ったら、まずは1/250秒前後
  • ローターの動感を強めるなら1/125秒前後
  • さらに攻めるなら1/80〜1/50秒。ただし難易度は上がる
  • 機体を止めることを優先するなら1/500〜1/1000秒以上
  • 連写と流し撮りを使い、実写を見ながら自分の狙いへ調整する

同じヘリコプターでも、シャッタースピードを変えるだけで写真の印象は大きく変わります。まずは基準を作り、そこから自分が残したい回転感を探してみてください。

被写体は止める。だが、回転翼は止めない。

コスパ最強!可変NDフィルター

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