カメラを買ったばかりで、こんな疑問を感じていませんか?
- レンズのF値とカメラのF値は何が違うの?
- レンズに書かれた「F2.8」「F4-6.3」ってどういう意味?
- カメラでF値を変えられるなら、レンズのF値は何のためにあるの?
この疑問は、カメラ初心者なら多くの人が一度は通る道です。
実は、レンズに書かれたF値とカメラで設定するF値は役割がまったく違います。 この違いを理解するだけで、レンズ選びや撮影設定がグッと分かりやすくなります。
この記事では、レンズのF値とカメラで設定するF値の違いを、実際のレンズ写真や図解を使いながら初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、「レンズのF値ってそういうことだったのか!」とスッキリ理解できるはずです。
レンズのF値とカメラで設定するF値は何が違う?

トル美レンズにF2.8と書いてあるのに、カメラでもF値を設定できる。何が違うの?
カメラを始めたばかりだと、ここはかなり分かりにくいポイントです。
結論からいうと、レンズに書かれているF値は「そのレンズで設定できる最も小さいF値」、カメラで設定するF値は「実際に撮影するときに使うF値」です。
たとえば「F2.8」と書かれたレンズを使っていても、必ずF2.8で撮影するわけではありません。
カメラ側でF5.6に設定すればF5.6、F8に設定すればF8で撮影します。
| レンズのF値 | カメラの設定 | 実際に撮影するF値 |
|---|---|---|
| F2.8 | F2.8 | F2.8 |
| F2.8 | F5.6 | F5.6 |
| F2.8 | F8 | F8 |
| F2.8 | F1.8 | 設定できない |
つまり、レンズのF2.8とカメラのF5.6という2つのF値が同時に使われるわけではありません。
まずはここを押さえておけば、レンズに書かれているF値の意味も理解しやすくなります。
レンズのF値は「一番明るく撮れるF値」
レンズに「F2.8」や「F4」と書かれているのを見たことがあると思います。
この数字は、そのレンズで設定できる最も小さいF値(開放F値)を表しています。
- F値は数字が小さい(F1.8)→絞りが大きく開き、多くの光を取り込める
- F値は数字が大きい(F8)→絞りが小さくなり、取り込める光の量は少なくなる
F値は少しややこしく、数字が小さいほど絞りが大きく開いて多くの光を取り込めます。
brayokoここは少しややこしいので、しっかり理解して撮影に活かそう!
| F値 | 絞り | 取り込む光 |
|---|---|---|
| F1.8 | 大きく開く | 多い |
| F5.6 | 小さくなる | 少なくなる |
| F8 | さらに小さくなる | さらに少なくなる |
そのため「F2.8のレンズ」とは、簡単にいえば**「F2.8まで絞りを開けられるレンズ」**ということです。
F2.8より数字の大きいF4やF5.6、F8などでも撮影できますが、F2.8より小さいF2やF1.8にはできません。
カメラのF値は撮影するときに設定する数値
「レンズ側でF値が決まっているなら、カメラでF値を変更しているのは何なの?」
と思いますよね。
カメラで変更しているF値は、実際の撮影でどのくらい絞りを開くかを決める設定値です。
たとえば開放F2.8のレンズなら、
F2.8 → F4 → F5.6 → F8……
というように、F2.8以上のF値を選んで撮影できます。
つまり、
- レンズのF値=どこまで開いて明るくできるか
- カメラで設定するF値=F値(絞り)をどの設定で撮るか
と考えると分かりやすいでしょう。
レンズ側が「ここまで使えます」という範囲を決め、その範囲内から撮影者がカメラでF値を選んで撮影するイメージです。
レンズがF2.8でカメラがF5.6ならどうなる?
トル美F2.8のレンズでカメラをF5.6にしたら、実際のF値はどっち?
ここまで読んできたならもうわかりますね?
答えはF5.6です。
レンズに書かれたF2.8は「F2.8まで設定できる」という意味なので、カメラでF5.6を選べば、絞りがF5.6になるようにレンズが動いて撮影します。
逆に、F2.8のレンズでカメラもF2.8に設定すれば、実際の撮影もF2.8です。
図にするとシンプルです。
開放F2.8のレンズ
F1.8 → ❌設定できない
F2.8 → ⭕設定できる
F4 → ⭕設定できる
F5.6 → ⭕設定できる
F8 → ⭕設定できる
レンズのF値とカメラのF値を別々に考えるのではなく、「レンズが使える範囲を決めて、その中からカメラでF値を選ぶ」と覚えておきましょう。
レンズの「F2.8」や「F4-6.3」はどういう意味?

「レンズにF2.8とかF4-6.3って書いてあるけど、この数字は何?」
ここまで読めば「F2.8」は開放F値だと分かりました。
では「F4-6.3」のように、F値が2つ書かれているレンズはどういう意味なのでしょうか?
これは主にズームレンズで見られる表記で、ズームする位置によって開放F値が変わることを表しています。望遠側によるほど、比例してF値も上がっていくと覚えてください。
F2.8レンズとは?
ズームレンズに「24-70mm F2.8」のようにF値がひとつだけ書かれている場合、基本的にズーム全域でF2.8を使用できます。
| 焦点距離 | 開放F値 |
|---|---|
| 24mm | F2.8 |
| 35mm | F2.8 |
| 50mm | F2.8 |
| 70mm | F2.8 |
という具合です。
広角側から望遠側までF2.8が変わらないため、ズームしても同じ開放F値を使えるのが特徴です。
もちろんF2.8しか使えないわけではなく、撮影するときはF4やF5.6、F8などにも設定できます。
F4-6.3レンズとは?
一方、「24-200mm F4-6.3」のようにF値が2つ書かれているレンズもあります。
このようにズームによって開放F値が変わるタイプは、カメラ本体とセットで販売される「キットレンズ」でもよく見られます。カメラを買ったばかりの方は、自分のレンズにも「F3.5-5.6」などと書かれていないか確認してみてください。
これは、広角側と望遠側で使える最小のF値が違うという意味です。
たとえば「24-200mm F4-6.3」なら、
24mm側 → 開放F4
200mm側 → 開放F6.3
となります。
途中の焦点距離では、ズームするにつれて開放F値も段階的に変わっていきます。
そのため広角側でF4に設定していても、そのまま望遠側までズームするとF4を維持できず、F値がF5.6やF6.3などへ変化していきます。
「カメラが勝手にF値を変えた?」と思うかもしれませんが、故障ではなくそのレンズの仕様です。
開放F値とは?
ここまで何度か出てきた「開放F値」について整理しておきましょう。
開放F値とは、そのレンズで設定できる最も小さいF値のことです。
| レンズ | 開放F値 |
|---|---|
| 50mm F1.8 | F1.8 |
| 24-70mm F2.8 | F2.8 |
| 24-120mm F4 | F4 |
| 24-200mm F4-6.3 | F4〜F6.3 |
「開放」という言葉のとおり、絞りを最も大きく開いた状態です。
開放F値が小さいレンズほど多くの光を取り込めるため、暗い場所でも撮影しやすくなります。また、背景を大きくぼかした写真も撮りやすくなります。
つまり、
- F値を小さくする → 絞りが開く →取り込める光が多くなる
- F値を大きくする → 絞りが閉じる → 取り込める光が少なくなる
という関係です。
最初から仕組みを完璧に理解する必要はありません。初心者のうちは、まず「F値は数字と穴の大きさが逆」と覚えておけば十分です。
まとめ
レンズに書かれているF値と、カメラで設定するF値は別々のものに見えますが、実際にはつながっています。
ポイントを整理すると、
- レンズのF値は「設定できる最も小さいF値」を表している
- カメラのF値は「実際の撮影で使うF値」
- F2.8のレンズをカメラでF5.6に設定すれば、F5.6で撮影する
- F2.8のレンズならF2.8より小さいF値には設定できない
- F4-6.3はズーム位置によって開放F値が変わる(望遠によるほどF値が上がる)
- F値は数字が小さいほど絞りが大きく開き、光を多く取り込める
初心者のうちは、「レンズのF値=使える最小値、カメラのF値=実際に使う設定値」と覚えておけば大丈夫です。
レンズに書かれた「F2.8」や「F4-6.3」の意味が分かるようになると、カメラとレンズの仕組みがわかり、写真撮影が楽しくなってくることでしょう!


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