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ヘリ・プロペラ機撮影はシャッタースピードで変わる!回転翼を自然に流すコツ【水のページェント】

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ヘリ・プロペラ機撮影はシャッタースピードで変わる!回転翼を自然に流すコツ【水のページェント】

被写体は止める。だが、回転翼は止めない。

  • カッコいい躍動感のある飛行シーンが撮りたい
  • シャッタースピードを下げるのが怖くて、いつも高速シャッターにしてしまう
  • ヘリコプターを撮ると、プロペラがピタッと止まって写ってしまう
  • シャッタースピードをどう設定すればいいのか具体的な数値が分からない

動く被写体だからと「高速シャッター」で撮ってしまうと、ヘリやプロペラ機の命である回転翼の動きが消え、不自然で臨場感のない写真になってしまいます。

カメラ歴15年、船や航空機などの動体撮影を数多くこなしてきました。

この記事では、ヘリやプロペラ機の回転翼を自然に流すためのシャッタースピード選びと、晴海ふ頭「水のページェント」での撮影レポをお届けします。

一目で設定がわかるシャッタースピード別の比較図解を用意しているので、ダイナミックなヘリ写真が迷わず撮れるようになります。

ヘリ撮影のクオリティを劇的に変えるのは、適切なシャッタースピードのコントロールです!

目次

ヘリコプター撮影はシャッタースピード(SS)でここまで変わる!

ヘリコプター撮影の仕上がりを左右する最大の要素、それは「シャッタースピード(SS)」です。

飛行機とは違い、ヘリコプターは「回転翼(ローター)」が激しく回ることで空中に浮いています。このローターの動きをカメラでどう切り取るかによって、写真のリアリティと迫力が180度変わってしまいます。

【図解】1/2000秒〜1/125秒のローターの写り方比較

扇風機で例えてみた(笑)

ヘリコプター撮影の仕上がりを左右する最大の要素、それは「シャッタースピード(SS)」です。 シャッタースピードを変えるだけで、回転翼(ローター)の「止まり方」や「流れ方」が劇的に変わります。

まずは上の図解で、シャッタースピードごとの見え方の違いと、ご自身の目指す表現を確認してみてください。

【作例比較】1/2500秒〜1/80秒のローターの見え方

言葉で説明するよりも、実際の作例で比較してみましょう。

まずは高速シャッタースピード。1/2500秒で撮影。

1/2500秒

回転翼(ブレード)が止まっているように見えますね!

続いては低速シャッター。1/80秒で撮影。

1/80秒

上の回転翼だけではなく、後ろについている小さなプロペラ、「テールローター」も躍動感があり、しっかりと回転しているのがわかるかと。

ただ、少し被写体はぶれている…。シャッタースピードを下げる=手ブレとの仁義なき戦い…

基本は連射して歩留まりいい写真を選ぶのがいいでしょう。

飛行中の撮影に最適!ブレなく撮影「1/1000秒」

ヘリやプロペラ機が飛行している自然な姿を撮るなら、基準となるのは「1/1000秒」です。

ブレード(羽根)の軌跡が自然に流れ、止めすぎず流しすぎない、最もバランスの良い表現になります。機体のディテール(文字や装備など)もしっかりくっきり保てるため、迷ったらまずはこの数値から設定をスタートするのがおすすめです。ここからシャッタースピードを下げていき、調整していくイメージです。

1/1000

回転の円盤を強調!迫力を出すなら「1/250秒〜1/125秒」

救難訓練や飛行展示など、さらにダイナミックな迫力やスピード感を強調したい場合は「1/250秒〜1/125秒」の低速シャッターに挑戦しましょう。

1/125
  • 1/250秒: ブレードの形がわからなくなり、透明な円盤のように写ることで「回転の勢い」が強くアピールできます。
  • 1/125秒: 回転円盤がさらに滑らかになり、圧倒的な躍動感とスピード感が生まれます。

※シャッタースピードを遅くするほど手ブレや被写体ブレのリスクが高まります…。

しっかり記録として残しておきたい被写体には速いシャッタースピード(1/1000以上)で撮影しましょう!

ローターをきれいにブレさせるためのカメラ設定と必須機材

シャッタースピード(SS)を遅くして躍動感を出す理論が分かったところで、次はその数値を実際の撮影で成功させるための「設定と機材」について解説します。

低速シャッターでの撮影は、光の量や手ブレとの戦いになります。以下の3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

カメラの設定は「シャッタースピード優先モード(Sモード)」

ヘリコプター撮影時のカメラのダイヤルは、迷わず「Sモード(シャッタースピード優先モード)」にしましょう。

そして、動いている被写体なので撮りながらの設定変更はできません。あらかじめシャッタースピードなど設定しておくことが大事です。

  • Sモードのメリット: 撮影者がシャッタースピード(例:1/250秒)を固定すると、カメラが自動的に適切な絞り(F値)を計算してくれます。
  • ISO感度は「オート」がおすすめ: 屋外での撮影は、太陽が雲に隠れたり、ヘリが日陰に入ったりと明るさが刻々と変化します。ISO感度をオートにしておけば、露出(明るさ)の失敗を大幅に減らせます。

慣れてきたらマニュアルモードで露出の3つ。シャッタースピード、絞り(F値)、ISO感度を自分で設定してチャレンジ!失敗も増えるが、また違った楽しさがあります。

晴天時の白飛びを防ぐ!ヘリ撮影の必需品「NDフィルター」

日中の明るい時間帯にSSを「1/250秒」や「1/125秒」まで遅くすると、光を取り込みすぎて写真が真っ白(白飛び)になってしまうことがあります。カメラの絞り(F値)を限界まで絞っても防ぎきれない光量をコントロールするのが「NDフィルター」です。

いわばカメラ用のサングラスであり、昼間の低速シャッター撮影には欠かせない必須アイテムです。

おすすめは「可変NDフィルター」: 状況に合わせて減光具合をクルクルと回して調整できる「可変式(バリアブルND)」が圧倒的に便利です。レンズの口径に合ったものを一つ持っておくと、航空撮影だけでなく、客船の航跡や水面の撮影などでも重宝します。

被写体ブレと手ブレを分離する「レンズ・ボディの手ブレ補正」

シャッタースピードを遅くするということは、それだけ「手ブレ」のリスクが高まるということです。特に望遠レンズを使って遠くのヘリを狙う場合、わずかな手の震えが写真全体を台無しにしてしまいます。

  • 手ブレ補正(VR / IS / OS など)は必ず「ON」にする。
  • 「流し撮りモード」を活用する: レンズやボディの手ブレ補正スイッチに「MODE 2(または流し撮り用、SPORTモードなど)」がある場合は、そちらに切り替えましょう。カメラを横に振る動きは邪魔せず、縦のブレだけを強力に補正してくれるため、機体を安定して追従しやすくなります。

【レポ】晴海ふ頭「水のページェント」で動体撮影

東京湾を舞台にした「水のページェント(東京消防庁)」へ足を運び、撮影してきました。

目の前で繰り広げられる迫力の消防演習とヘリの共演

晴海ふ頭での水のページェントは、消防艇によるカラー放水と、上空を舞う消防ヘリコプターの連携が見どころです。

写真だけでは伝えきれない、現場のヘリが風を切る圧倒的な臨場感や放水を、ぜひこちらのショート動画で体感してみてください。

目の前を凄まじい迫力で旋回していくヘリの姿は、まさに鳥肌モノです。

この日は海面からの強い照り返しがあり、日中の非常に明るい環境下での撮影となるため、まさに「シャッタースピードを落としつつ、光量をどうコントロールするかが試される絶好のロケーションです。

カラフル放水最高だった!!

1/2000
1/2000

来年はその辺り踏まえて、もう一度撮影に行きたい!

実践!現場で設定したシャッタースピードと写真の仕上がり

今回は、回転翼の躍動感を最大限に引き出すため、「1/50」の低速シャッターにチャレンジしてみました。

1/50

ヘリは少しブレているが、回転翼の躍動感がしっかりと出た。後ろの東京らしいビル群の背景が、いい演出する写真に仕上がった。


今回、この水のページェントのダイナミックな瞬間を切り取ってくれた相棒は、Nikon Z5NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの組み合わせです。高倍率ズームレンズの手ブレ補正と、Z5のホールド感のおかげで、一瞬のシャッターチャンスを逃さず捉えることができました。

横浜の港やイベント撮影で大活躍しているこの機材の組み合わせや、詳しい設定については以下の記事にまとめています。👇

まとめ

1/200

ヘリコプターやプロペラ機など「回転翼」を持つ航空機は、シャッタースピード次第で写真のクオリティが大きく変わります。

最後に、今回のポイントをおさらいしておきましょう。

  • 失敗しない安全圏の基準は「1/500秒」
  • 躍動感を強調するなら「1/250秒〜1/125秒」
  • 昼間の低速シャッターには「NDフィルター」があるといい
  • 「手ブレ補正」をONにして機体をしっかり追従する

まずは安全圏のシャッタースピードからスタートし、慣れてきたら徐々に数値を落として、自分好みの「プロペラの流れ具合」を探求してみてください。シャッタースピードがわかれば、他の動体撮影にも応用できるので撮影が更に楽しくなります!


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NikonZ5 24-200

撮影機材Nikon Z5 24-200mm

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