帆船日本丸「登檣礼」を徹底解剖!|横浜開港祭の写真でレポ

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帆船日本丸「登檣礼」を徹底解剖!|横浜開港祭の写真でレポ

「ごきげんよう!」その一言は、地上10階の高さに相当するマストの頂から、横浜の街へ送られる「最高級の敬礼」です。

  • 帆船日本丸の「登檣礼」って何のこと?
  • 「総帆展帆」とは何が違うの?
  • マストの上から聞こえる「ごきげんよう!」の意味が知りたい

「総帆展帆」「登檣礼」など幌船日本丸のイベントには難しい言葉があります。

登檣礼とはなに?と疑問が出てくるはずです。

横浜のシンボル、帆船日本丸。純白の帆をすべて広げる「総帆展帆」は有名ですが、船員たちがマストへ登り敬意を表す「登檣礼」については、意外と知られていないのではないでしょうか。

カメラ歴約15年。横浜の街でレトロと客船を愛するbrayokoが、その魅力を余すことなくお伝えします。

この記事では、横浜開港祭で撮影した写真とともに、帆船日本丸の最も美しい儀式「登檣礼」のすべてを徹底解説します。

これを読めば、「登檣礼」の由来や意味がわかり、次に見る機会が100倍楽しくなること間違いなしです。

さあ、あなたも「登檣礼」の奥深い世界へ。一緒にその魅力を探っていきましょう。

この記事でわかること
  • 登檣礼の歴史がわかる
  • 登檣礼とはなにかがわかる
  • どこで見られる?時間と場所(横浜開港祭との関係)
  • 現地で撮影した登檣礼の様子を写真で紹介
目次

登檣礼(とうしょうれい)とは?|歴史とみどころ

日本丸の登檣礼で、ヤードを駆け上がり作業する訓練生の様子

はじめに登檣礼の歴史とみどころを見ていきましょう!

登檣礼の歴史

スクロールできます
時期出来事・背景備考
江戸時代末期西洋式帆船の導入に伴い、マスト訓練として登檣が普及航海技術と共に伝来
明治時代日本の近代海軍教育の一環として登檣礼が定着儀礼と訓練の融合
昭和初期航海訓練で登檣礼が正式な儀礼として確立礼儀教育の一環
昭和61年初代日本丸が退役し、登檣礼が一般公開されるように横浜での披露が定番に
現代帆船日本丸(二代目)で登檣礼がイベントとして継続文化・伝統として継承

登檣礼の起源は16世紀頃のヨーロッパ海軍に遡るとされ、敵船に対し戦闘意思がないことを示す「平和の証」や、最高の敬意を表す儀式として始まりました。

日本への導入は戦後で、特に1953年、練習帆船「日本丸」の千葉宗雄船長が海外の慣習に倣って取り入れたのが最初です。安全性からヤード先端ではなくフートロープに立つ方式に調整され、見送りの人々へ「ごきげんよう!」と叫ぶ「チアリング」が日本独自の文化として定着しました。

現在も独立行政法人航海訓練所の練習帆船「日本丸」「海王丸」が、訓練生の精神力や技術向上、そして海の伝統継承のため、入出港時にこの荘厳な儀式を行っています。

これは単なるパフォーマンスではなく、船乗りの誇りとロマンを象徴する伝統儀式として、多くの人々を魅了しています。

実施スケジュールとタイミング

特別なイベント時

港の開港記念日や特定の祝典、例えば横浜港であれば開港記念日など、一般公開される機会に合わせて行われることもあります。

予定時刻の前後30分ほどが、登檣礼の最も見ごたえのある時間帯です。

訓練生が一斉にマストに登り、ヤードに立つ姿は、まさに壮観の一言です。

総帆展帆や満船飾との違いを解説

帆船の儀式には、登檣礼の他にも見応えのあるものがいくつかあります。混同されがちですが、それぞれ異なる意味合いと目的を持っています。

以下にそれぞれ役割を明記します。

儀式名主な目的内容実施タイミング
登檣礼(とうしょうれい)敬意・感謝の表明、歓迎・別れの挨拶
訓練の一環
訓練生がマストを登り、ヤードに立って
敬礼・「ごきげんよう」のチアリング
入出港時、特別イベント時
総帆展帆(そうはんてんぱん)帆船の美しさ公開
訓練・維持管理も兼ねる
全ての帆を広げる儀式。
訓練生がマストに登り帆を張る。
寄港・係留中のイベント時
航海中にも実施
満船飾(まんせんしょく)慶事や祝意の表現マスト頂上から船首・船尾にかけて
国際信号旗を連ねて飾る
祝日・記念日・式典など

帆船日本丸|総帆展帆とは?読み方は?作業者や歴史など写真とともに紐解く←総帆展帆の記事はこちら

横浜開港祭で披露!帆船日本丸登檣礼レポート

横浜開港祭で6/1に日本丸登檣礼が実施されました。

その様子を写真付きでレポートします。

横浜開港記念日&イベント概要

  • 横浜開港祭は毎年6月2日(開校記念日)を中心に開催される横浜市最大の市民祭り。
  • 横浜の歴史と未来を祝うイベントで、帆船日本丸によるイベントは「満船飾」「登檣礼」が目玉。
  • 横浜の発展の象徴である日本丸のイベントに、多くの観客がその雄姿を見学に訪れる。

横浜開港祭とは?歴史と見どころをわかりやすく解説|2025年の開催情報も←開港祭の記事はこちら

登檣礼の様子を臨場感たっぷりにレポート

白い制服の訓練生が一斉にマストを駆け上がり、ヤードへ素早く移動

日本丸の登檣礼で、ヤードを駆け上がり作業する訓練生の様子

汽笛の合図とともに「開港記念日おめでとう!!」の声が響き渡る。

日本丸の登檣礼で、開港祭を祝う掛け声を挙げてる様子

高所での堂々とした動きは、日頃の厳しい訓練の賜物。

船橋からの号令で「おめでとう!」と元気な声が響き渡る。

日本丸の登檣礼で、開港祭を祝う掛け声から他の隊員が応えてる様子

一糸乱れぬ敬礼は、観客への感謝と未来への希望を込めたメッセージ。

観光客向けの日本丸訪問ガイド

日本丸メモリアルパークから見える海方向のみなとみらい

横浜みなとみらいのシンボルの一つ、帆船日本丸。その美しい姿は多くの観光客を魅了します。この記事では、日本丸へのアクセス方法から、撮影のポイント、船内見学の注意点まで、観光客の皆様が日本丸を最大限に楽しめるよう、役立つ情報をまとめました。

横浜みなとみらいでのアクセス方法

brayoko

日本丸へのアクセスを教えて?

日本丸は、みなとみらい線「みなとみらい駅」から徒歩約5分、JR・横浜市営地下鉄「桜木町駅」から徒歩約5分の場所にあります。

  • みなとみらい駅から:クイーンズスクエア横浜を通り抜け、ナビオス横浜方面へ進むと、日本丸が見えてきます。
  • 桜木町駅から:動く歩道を利用し、ナビオス横浜方面へ進むと便利です。

みなとみらいの美しい景色を楽しみながら、日本丸へ向かいましょう。

日本丸観光で楽しむ撮影のポイント

日本丸の撮影スポットは数多くありますが、特におすすめなのは以下の3点です。

  • 総帆展帆時:年に数回行われる総帆展帆は、全ての帆が広げられ、まさに圧巻の光景です。開催日は事前に確認しておきましょう。
    • 総帆展帆の写真を撮る場合、日本丸の船首側から撮影すると、観覧車などの周りのみなとみらい21地区の風景がきれいに写真に入ります。みなとみらい大通り沿いの道や、動く歩道からも美しく撮ることができます。
  • 夕暮れ時:夕日に照らされた日本丸は、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出します。
  • 夜景:ライトアップされた日本丸は、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。

日本丸船内見学の受付時間と制限事項

日本丸船内の見学は有料です。

  • 受付時間:9時30分~17時(最終入館16時30分)
    • 総帆展帆実施日は、時間変更の場合があります。
  • 料金
    • 大人:400円
    • 小・中・高校生:200円
    • 65歳以上:200円
  • 制限事項
    • 船内は一部狭い場所や階段がありますので、歩きやすい靴で訪れましょう。
    • 天候やイベント開催状況により、見学できないエリアや時間帯がある場合があります。

【あわせて立ち寄りたい】周辺の主要客船ターミナル

帆船日本丸を見学したら、ぜひ現代の豪華客船が見られるターミナルにも足を運んでみませんか?すぐ近くに、横浜を代表する2つのターミナルがあります。

大さん橋国際客船ターミナル

横浜港のシンボルといえば、やはり大さん橋国際客船ターミナルです。

広々としたウッドデッキからはみなとみらいの絶景を一望でき、夜景も素晴らしく綺麗です。

世界中から訪れる豪華客船の姿は圧巻の一言。客船ファンならずとも、誰もが楽しめる横浜随一のビュースポットで、一日中過ごせるほどの魅力があります。

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新港ふ頭客船ターミナル

近年、横浜の新たな顔として注目されているのが新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)です。

こちらは客船ターミナルにホテルや商業施設が一体となったユニークな造りが特徴。停泊する客船を本当に目の前の距離で眺めながら、食事やショッピングが楽しめる、まさに「船と街が一体となる」最先端のスポットです。

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【見学後のおすすめランチ】港のプロも通う絶品海鮮丼

帆船日本丸や周辺のターミナルをじっくり見学したら、ちょうどお腹が空いてくる時間ですよね。

「せっかく港町・横浜に来たんだから、美味しい海鮮が食べたい!」

そんな時にぜひ立ち寄ってほしいのが、実は港湾関係者も利用する隠れた名店厚生食堂。ここの海鮮丼は、ネタの新鮮さが格別で、まさに港町ならではの絶品ですよ!

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横浜魚市場卸協同組合 厚生食堂|絶品海鮮丼を

登檣礼(とうしょうれい)に関連したよくある質問

満船飾の日本丸とランドマークタワー
満船飾の日本丸

帆船「日本丸」の2025年のスケジュールはどこで確認できますか?

帆船「日本丸」の2025年のスケジュールは、横浜みなとみらいにある帆船日本丸公式ホームページ

または「帆船日本丸|総帆展帆とは?読み方は?作業者や歴史など写真とともに紐解く」の記事から確認できます。

例年、年間計画やイベント情報が掲載されるでしょう。事前にチェックして、登檣礼や総帆展帆の機会を見つけるのがおすすめです。

日本丸メモリアルパーク近辺の登檣礼は帆船「海王丸」でも見られますか?

はい、登檣礼は帆船「日本丸」だけでなく、姉妹船である帆船「海王丸」でも披露されます。どちらの船も独立行政法人航海訓練所の練習帆船であり、未来の船乗りを育てる上で登檣礼は重要な訓練の一環です。海王丸が寄港する際も、ぜひ注目してみてください。

満艦飾と満船飾の違いは何ですか?

「満艦飾」は軍艦などに多数の旗を飾る形式で、祝賀時に使われます。「満船飾」は商船向けの言葉で、意味はほぼ同じですが使用場面が異なります。

登檣礼での挙手の礼にはどんな意味があるのですか?

挙手の礼は、艦船や他の人への敬意を示す正式な儀礼の一部です。登檣礼では全員が高所から一斉に挙手し、訓練の成果と団結を示す象徴的な動作となります。

まとめ

日本丸の登檣礼で、作業する訓練生の様子と観覧車

登檣礼は、帆船日本丸ならではの伝統儀式であり、横浜開港祭の大きな見どころのひとつです。

訓練生たちの迫力ある動きと美しい敬礼は、写真でも映える感動的な瞬間。
タイミングや見どころを事前にチェックして、横浜ならではの特別な体験を楽しんでみてください。

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